2019年、明けましておめでとうございます。

2019年がみなさまにとりまして、よき1年になりますよう、日本橋ナンワギャラリースタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

本年もまた何卒、よろしくお願い申し上げます。

みなさま、年末年始、いかがお過ごしでいらっしゃいましたか?

クリスマスが終わったとたんに、全国レベルでお正月モードになる変わり身の早さには、毎年、感嘆しきりですが、今年のお休みは比較的長いお休みで、ゆっくりとお正月を満喫された方も多かったのではないでしょうか。

当ギャラリーブログ担当者も、正月三が日は家で静かに過ごしましたが、休みが終わる日曜日になって、「正月も終わりか、、。そうだ、上野に行こう!」と、どこかで聞いたようなフレーズを唐突に思い出し、「新年初芸術鑑賞巡り」と称して元気よく上野方面に繰り出しました。

最初に訪ねたのは東京都美術館。なぜ、東京都美術館か?

東京都美術館では、20日まで「ムンク展」が開催されています。

あぁ、ムンク展ね、、と思われたかも多いかと思いますが、実は、当ブログ筆者は、「書」にとても興味がありまして、同時に開催されていた「上野アーティストプロジェクト2018 見る、知る、感じるー現代の書」を目指していたのです。

しかも、このプロジェクトはその日が最終日。「これを逃したら後がなぁい!」、と、何を今更そんなに焦っているのだ!と言わんばかりに早足で向かいました。

なぜ、そんなに焦る必要があるのか、理由があります。

元来、ちょっと「せこい」当ギャラリーブログ筆者は、「ムンク展のチケットの半券で「書」も観覧可能」であることを知ったとたん、「ほ~、そーかそーか、じゃぁ、まずはムンク展を観ますかね~。」と、呑気に構えつつ、内心、「いっか~ん、もう昼ではないか!まずは、パパッとムンクを観て(ムンクさん、すみません)半券をゲットし、その後ゆっくり書を堪能するには、ギリギリの時間だ!」との理由で焦っていたのです。

いや、新年早々、浅ましい。

しかし、現地に到着しますと、人気の「ムンク展」は10分待ちの列が出来ています。

「10分待ち」。なんとかランドの2時間待ちだって耐えた自分だ。こんなのは屁でもない、、でも、きっと場内はすごい人だろうなぁ、、と想像し、急遽、ムンク展をパスし、「書」一本に絞りました。

500円を出してチケットを購入です。

        (画像が悪くてすみません。)

この展示会は、2017年から始まった「上野アーティストプロジェクト」の第2弾とのこと。

テーマは「書の鑑賞」とのことで、6名の作家(秋山和也、大橋洋之、金敷駸房、菊山武士、鈴木響泉、千葉蒼玄)の作品を通して、現代の書の楽しみ方をさぐる試みのようです。

書と併せて、大型テレビモニターでは作家の創作過程が映し出されています。緊張感が漂っています。

作家の個性が反映した作品は大きさ、形を問わず、どれも繊細かつ大胆。

1つの作品を何分も眺めたり、行きつ戻りつなんども眺め、あっという間に時間が過ぎてゆきました。

このような素晴らしい作品を前に、「あぁ、私もやっぱりもう少しお習字、頑張ろうかなぁ~。」と、前向きだけど、果てしなくお門違いなやる気を奮い起こす筆者でありました。

一方、「ムンク展」を諦めた(諦めたんかい!?)筆者は、とぼとぼと、また上野駅方向に歩きながら、今夜の夕食はどうするかね~と考えておりました。

もう少しで駅に到着する国立西洋美術館の前で、「ルーベンス展」をやっていることに気がつきました。

(行きにもルーベンス展の看板は見ているはずですが、その時は、「ムンクムンク」と呪文を唱えていたらしく、スルーしておりました。)

「ルーベンス」展の大看板には、「エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち」が、、。

すごいね~~、大きいね~~、空いてんのかな?と簡単な自問自答を経て、チケット売り場に行きますと、殆ど並んでいない、、、。混んでないかも?

「ムンク観なかったから、ルーベンスでもみっか、、。」 あまりにも行き当たりばったりの筆者。「芸術は偉大だ!」などとしたり顔でいる筆者は、実はこの程度なのです。

若干の受け売り情報といたしまして、今回の展示はルーベンス展としては過去最大規模だそうです。数点の大作も含めた45作品を、古代彫刻や16世紀イタリア芸術の作品とともに、イタリアとの関わりを中心に展示しています。

また、ルーベンスは17世紀のバロック時代、ヨーロッパを代表する画家であると同時に複数の言語を操る外交官でもあり、スペイン、イギリス国王からはナイトの爵位を賜るほどの高い教養と輝かしい業績を持ったマルチな人物だったようです。

さて、チケット購入後、中に入りますと、ロビーではアルトウェルペン(アントワープ)のアントワープ聖母大聖堂にある「キリストの降架」をはじめとするルーベンスの作品が巨大4Kモニターに映し出されています。

6分間のビデオですが、画像の大きさ、美しさに加え、ちょうどよい骨休にもなり、丸々2回、ベンチに座って眺めておりました。

そのまま座っていると恐らく眠ってしまうので、気持ちを奮い立たせて、いざ、会場内へ、、。

お~~、重厚な作品ばかりだ~~。ルーベンスさんは、こういうお顔立ちでしたか、、。あら、この「幼児イエスと洗礼者聖ヨハネ」、二人ともコロコロしてて可愛いわ。お~っと!、怪獣もいますよ~。この頃の女性はあんまりちゃんと服を着ないのだろうか、、。天使がたくさんいるなぁ、みんなぽちゃぽちゃだな、、。でも大人の天使はそこそこ筋肉質だ、、。

「真面目に観てるんかい!」とお叱りを受けそうですが、ちゃんと観てきました。

ただ、作品に圧倒されて、言葉が出ない、、というのが正直な感想です。

帰宅してから改めて出品作品リストの所蔵先を眺めました。

「世界各地に所蔵されているこれらの大作が、よくも日本に集まったものだなぁ、」と、感嘆し、「たとえ行き当たりばったりであったとは言え、この貴重な機会に恵まれたことは、2019年、最初のおめでたいことであったに違いない」と確信する筆者でした。

今年も多くの作家様、そして新しい作品との出会いを楽しみにしております。

ナンワギャラリーブログ担当者